安倍首相会見の欺瞞

安保法制懇が、多国籍軍参加について「憲法上の制約がない」といったことを報告書で上げたことに対して、安倍首相は「政府として採用できない」として否定しました。しかし、石破幹事長は、「国民の意識が変われば政府の対応は変わるかもしれない」と発言しています。

安倍首相は「武力行使を目的として湾岸戦争やイラク戦争での戦闘に参加することは、これからもない」と断言していますが、石破氏の発言が本音でしょう、なにしろ憲法を解釈によってどのようにも判断できるようにしようというのですから。いま首相が「ない」といっていても、政権が変わればどのような解釈も可能となります。

従来、政府は、海外での武力行使は認められないといった憲法解釈できました。集団的自衛権の行使も、武力行使をともなう多国籍軍参加もできない、という解釈をとってきました。それを集団的自衛権行使については「限定的」であれば可能というように解釈を変えようとしているのです。ときの政府の判断によって、解釈を変えられるようにするのですから、安倍首相が、武力行使を目的として戦闘に参加することは、これからもない」と断言したところで、何の歯止めにもなりません。そもそも集団的自衛権の行使自体が武力行使なのですから。
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