イチローの記者会見に想う

イチローがマリナーズからヤンキーズへ電撃移籍した。記者会見でイチローは「20代前半の選手が多いこのチーム(マリナーズ)の未来に、来年以降僕がいるべきではないのではないか」と切り出した。そして「僕自身環境を変えて刺激を求めたい、という強い思いが芽生えた」と移籍決断の心境を明かしていた。
この言葉にとても感動した。実は自分にもこういう経験があるからだ。イチローのような超一流の人間と同じ経験があるなどというのはおこがましいのだが。
以前、それまで長年務めてきた職場を去った。理由はいくつかあった。その一つに、安易に自分が頼られ若い人たちが育たないというのもあった。当時はうまく言葉に表現できなかったが、イチローの言葉を聞いて自分自身、気持ちが今になって整理されたような気がする。
次の世代を担う若者を育てるのは、組織の中でいま中心になって働いている者の役割だ。同じ組織にいて育てていくという方法もあれば、自分が去ることによって育てていくという方法もあっていいと思う。ただ、後者の場合は、その組織のことや次代を担う人たちのことを信頼していないとできないのだが。そうでないと単なる逃避や放棄になってしまう。
自分が去った職場のことは今も気にかけている。期待していた者たちが頭角を現し始めているようだ。あれでよかったのだ、と自分を納得させた。

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たなか

私も、これがイチローらしさなんだな~っと凄く思いました。
「20代前半の選手が多いこのチーム(マリナーズ)の未来に、来年以降僕がいるべきではないのではないか」って、言葉深いですよね。。。。
by たなか (2012-07-25 10:40) 

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